株式会社アクシス

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NEWSお知らせ

2023年 年頭所感 | テクノロジーの先にある、人と人の関わりを基盤にした社会の実現に向けて


謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルスの世界的拡大から3年弱。この間も私たちは工夫を重ね、事業環境の変化、先行き不透明な難しい日々の中でも、今後の社会に貢献することにフォーカスし、新しい挑戦を続けています。

 

スマートシティ創造企業への幕開けと位置づけた昨年、アクシスはGXリーグに参画し、ecoln(エコルン)をはじめ企業の脱炭素経営を支えるエネルギー見える化プロダクトをローンチするなど、脱炭素社会の実現に向けてその1歩を踏み出しました。8月には山陰合同銀行、鳥取銀行を引受先とする第3者割当増資を実施し、経営基盤を強固にしています。また、10月には一昨年発表した超地域密着型生活プラットフォーム「Bird」のサービスを鳥取県第二の都市 米子市に拡大、地域における経済循環の基盤を築きはじめています。

 

 

アクシスは、7月に期間限定で「ecoln (エコルン)ダッシュボード」の無償提供を開始、全国約760社に同システムを提供しています。また、11月には脱炭素先行地域に採択されている米子市・境港市における街のエネルギー見える化のデータプラットフォーム事業をローカルエナジー社と共同で開始するなど、全国の企業・自治体が取り組む脱炭素社会の実現を支えています。
一方、首都圏においては、エネルギー同様にスマートシティの柱となるファシリティ(建物)の分野においてネットワーク統合を中心にシステム開発、データ連携、ネットワークインフラなど幅広い分野で街づくりの基盤となる建築DXに携わっています。このようにエネルギー、ファシリティというスマートシティ創造に不可欠となる2つの分野において着実に歩みを進めている経験がこの先に繋がることを期待しています。

 

一昨年、サービスを開始した超地域密着型生活プラットフォーム「Bird」においては、加盟店の拡充、配送エリアの拡大、地域の小売店の配送サービスとしての活用など、地域の課題に寄り添いながら、地元企業各社と共に新しいサービスの形を試行錯誤しています。と同時にIDの一元化やペーパーレス化といったお客様の利便性向上を目的としたリニューアルを実施した他、地域密着型のサービスだからこそ提供できるリアルな場として、フードデリバリーサービス「トリメシ」の加盟店が出店する「トリメシフェス」を開催。J3に所属するガイナーレ鳥取のスペシャルマッチと同時開催をした「トリメシフェス」には、延べ5,000人が会場に集うなど、地域の賑わい創出にも貢献しています。

 

ビジネス領域を広げる中で重点項目として、その基盤となる「働く環境の整備」、「人材の育成」を掲げています。働く環境においては、昨年、県内に新たにシステム開発を担う開発拠点、お客様の経営のDX化の中核となるBPOセンター、さらに「Bird」配送拠点を開設し、サービス拡充の基盤を整えると共に、県内の雇用創出に寄与しています。人材育成においては、約1年間の新人社員研修に加え、新たにエンジニアむけのテックリード育成プログラムTech Camp、全社員対象にスキルアップを目指すe-learning研修を取り入れています。

 

人と人との直接的な関わりが回復しつつある今、ITテクノロジーを活用した新しいサービスの展開が進みゆく一方で、私自身は「人と人の関わり」の重要性を再認識しています。かつては当たり前にあった地域コミュニティが希薄化している現代だからこそ、人と人との関わりによる「コミュニティの再生と形成」の価値を見なおすことが、with , afterコロナの時代には不可欠と感じています。

 

アクシスは今年、創立30年の節目の年を迎えました。鳥取に本社を置き、地域に生きてきたからこそ、知ることのできた、地域コミュニティの価値。その復活に向け、私たちは「Bird」の「届ける」を通して、様々な地域課題にアプローチをしていきます。テクノロジーを活用し、利便性を高めた先にあるのは「人と人のつながり」を基盤にした、温もりのある社会です。その実現に向けて地域の飲食店や企業、さらに自治体の協力を得ながら、2023年も挑戦を続けてまいります。

 

結びに、本年が皆さまにとって、大きな飛躍の年となることを祈念いたします。